切手の歴史は古く、1871年に発行された「竜文切手」が日本最初の切手であると言われています。また、現在は「日本郵便」の表記がありますが、戦前は「大日本帝国郵便」という表記が使われていました。1953年に貨幣単位としての銭の効力が失われたとともに、切手の額面からも銭単位が消えました。
ちなみに、切手の図案に関しても当時の日本の情勢を反映されているものが多いです。戦前・戦中であれば日本の象徴である富士山であったり、スローガンを掲げた表記があったりする切手もあります。また、戦後の復興期には製造業など産業に関する図案の切手が発行されたり、橋や道路など交通インフラが完成したときの記念切手が発行されたりもしました。切手の図案を眺めるだけで、当時の日本の情勢を想像することができ、それが切手収集の一つの楽しみでもあります。
目次