古物商許可を取得したいんだけど、どれくらい費用がかかるのかな?
古物商許可が必要になった… かも?
とお悩みの方もおられるのではないでしょうか。古物商許可の申請には数万円かかり、さらに準備書類の発行にもお金がかかります。
今回は古物商許可を取得する際にかかる費用、自分で手続きする場合と専門家に依頼する場合の費用についても解説していきます。
古物商にかかる申請手数料は19,000円
古物商許可の取得にかかる申請手数料は19,000円となります。
古物商許可の申請は必要書類を集めて警察にて提出しますが、ここで書類が受理された場合に19,000円かかります。
この後審査に入り、問題がなければ古物商許可証が発行されます。
古物商許可証は、年会費/更新料はかかりません。申請の際に19,000円支払えばそれ以上の費用はかかりません。
古物商許可の申請のための必要書類準備にかかる費用
古物商許可申請のための必要書類の準備にもお金がかかります。
項目 | 費用 |
---|---|
住民票 | 300円〜 |
身分証明書 | 300円〜 |
定額小為替発行手数料(役所に郵送請求をする場合) | 300円〜 |
切手代(82円切手6枚分) | 492円〜 |
申請するためにこれらの書類を準備しなければならず、それぞれ発行費用がかかります。概ね1,400円程度かかりますので、申請時の手数料を合わせると20,400円ほどかかります。
自分で手続きする場合と専門家に依頼する場合は費用が異なる
古物商許可の申請を自分で行い場合は20,400円と交通費程度で済みます。ですが、神奈川県の場合、警察署への古物商許可の申請は平日の午前9時から午後4時(東京都の場合は午前8時30分から午後5時15分)に限られます。それ以外の時間に持ち込んでも受付けてもらえません。
平日は会社員として働いている方や、土日しか休みの取れない方は申請自体が難しいです。そのために、行政書士など「古物商許可の申請を代理で行う専門家」に依頼しなければ古物商許可を取得するのが難しい方もおられます。
行政書士に手続きを依頼する場合、上記の申請書類と合わせて40,000円〜50,000円が相場となっており、費用を支払えば書類の準備から警察署に出向いて申請を代理で行ってもらえるので、任せるだけで古物商許可を取得できます。
古物商許可の申請を自分で手続きするか専門家に依頼するかどっちがいい?
ここまで読み進められた方で、
結局自分で手続きした方がいいの?それとも専門家に依頼した方がいいの?
と悩まれている方もおられるはずです。
以下では、タイプ別にオススメの申請方法について解説します。
先に要約すると、
費用を最小限に抑えたい場合は自分で申請する
確実に古物商許可を取得したいなら行政書士に依頼する
このように費用を抑えたいなら自分で、手っ取り早く確実に古物商許可を取得したいなら行政書士に依頼するべきです。
その理由については以下で詳しく解説します。
費用を最小限に抑えたい場合は自分で申請する
古物商許可の費用を最小限に抑えたい方は自分で申請するのがオススメです。
平日に休みを取れる
お小遣い稼ぎ程度で考えており、空いた時間で転売やせどりがしたい
このような方はご自身で古物商許可の申請をしましょう。
古物商の取り方については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
手っ取り早く確実に古物商許可を取得したいなら行政書士に依頼する
手っ取り早く、かつ確実に古物商許可を取得したい場合は行政書士に代理申請を依頼しましょう。
事業の1つとして中古品の売買を行いたい
平日は時間が取れないために代理申請を依頼したい
スムーズに古物商許可証を手に入れたい
古物商許可の申請には複数の書類や記入しなければならない書類があるため、申請しても不備が見つかり、再提出を求められることがあります。
ご自身で申請される場合は必ずと言っていいほど不備が見つかり、再提出となります。さらに、再提出の場合は書類が足りないことも多く、再発行などに時間がかかり、後日警察署に再申請を行わなければならないケースが多いです。
「せっかく平日に休みをとった」「時間を作った」にもかかわらず「再申請」となると時間もかかりますし、古物商許可の審査には40営業日ほどかかりますので、古物商許可を取得できるまでさらに時間がかかります。
しかし、行政書士など日頃から古物商許可の申請を行っている専門家に依頼すれば、必要書類を確実に揃え、申請もスムーズに行ってくれます。
そのため、手っ取り早く、なおかつ確実に古物商許可を取得したいなら行政書士に依頼するのがベストです。
古物商許可の審査に落ちた場合も費用はかかるので注意
古物商許可は審査があると解説しましたが、審査に落ちた場合は申請時に支払った19,000円は返ってきません。
審査に落ちる場合は、基本的に以下が原因です。
・申請者が古物商を営むにふさわしいか
・営業所(古物の売買を行う拠点)は古物商としてふさわしいか
審査時に上記2点に問題があった場合は審査に落ちる可能性があります。また、欠格事由(暴力団員など)に当てはまる場合も審査に通りません。
この場合、古物商許可を取得することはできず、申請時にかかった19,000円も返ってこないので注意してください。
ご自身が審査に受かるかどうかは一度、専門家の方の相談してみるといいでしょう。
まとめ
この記事では、古物商許可取得の費用について解説しました。
古物商許可を取得するためには、申請に必要な書類の準備費用1,400円程度と申請時にかかる19,000円を準備しなければなりません。
申請が受理され、古物商許可証が発行されれば、年会費や更新料といった費用がかかることはありません。ただし、引っ越しによって住所が変わった場合、古物商許可証に記載されている住所と異なる場合には書換申請が必要です。その場合のみ1,500円かかりますので、注意してください。
古物商許可は手続きが煩雑かつ審査があるため、不備のないよう、手続きを慎重に進めなればなりません。書類の不備や欠格事由が原因で審査に落ちてしまった場合は申請時にかかった費用が一切返ってこないので注意してください。
「自分で申請できる自信がない」
「めんどうな手続きを代わりにやってもらいたい」
とお考えであれば、ぜひ一度「行政書士リーガルプラザ」までお気軽にご相談ください。