iPhoneに限らず、携帯電話は常に新機種が発売され、査定する際においてはひと手間かかるのが事実ですが、中古携帯市場は着実に伸長しており、国内だけでなく海外にも市場があります。今回は、携帯電話の中でも特に流通量が多い「iPhone」の査定についてポイントをまとめました。
iPhoneの買取における5大チェックポイント
機種名
まずは家電などと同じく、メーカーや機種名が大事であると言えます。もっとも、iPhoneの場合は、わざわざ「アップル」と書かなくてもわかるかと思います。携帯電話においてはメーカーよりも機種名がより大事であると言えるでしょう。
容量
見た目や機種名は同じでも、容量が「16GB」なのか「256GB」なのかで査定価格は大きく異なります。もちろん、容量が大きい方が査定価格も高くなります。
IMEI
IMEIとは35から始まる15桁のシリアル番号です。電話番号や回線契約に関係なく付与される、端末固有の番号です。このIMEIを確認することにより、該当端末がネットワーク利用制限中であるかどうかが判定できます。ネットワーク利用制限の対象外であれば「〇」、債務不履行等により利用制限が掛かる可能性がある場合は「△」、利用制限中であれば「×」となります。
アクティベーションロック
アクティベーションロックとは、「iPhoneを探す」機能をONにした時点で有効化されるセキュリティ機能です。しかし、買取の際にはこのアクティベーションロックを解除する必要があり、解除するためには該当端末のappleIDとパスワードを入力しなければならず、それができなければ再販も出来ない為、買取も出来ません。万が一先に買取をして後からアクティベーションロックが発覚した場合、買い取った側がまるまる損をしてしまいます。買取の際に必ず確認しましょう。
モデル番号
M○○○○J/Aのように、Mから始まりJ/Aで終わるのが通常のモデル番号ですが、稀にM以外の文字から始まる端末があります。
- Nから始まる→修理交換品
- 3など数字から始まる→デモ機
上記の場合、買取価格を下げる必要がありますので注意してください。
また、末尾のJ/Aの「J」とはJapanのことで、この端末が日本製であることを意味しています。つまり末尾がJ/AのiPhoneは日本製のiPhoneであり、海外に販売する場合はいくらか高くついてもおかしくはないでしょう。逆に、以下の末尾の端末は商品の品質の問題があるため、査定額を下げるなどの注意が必要です。
- CH→中国製
- HN→インド製
- LL→アメリカ製/カナダ製
- MY→マレーシア製
ヤフオクにおける出品上の注意点
IMEIが「〇」でなければならない
ヤフオクにおける携帯電話の出品ルールはちょくちょく改正されます。2020年11月現在では、ネットワーク利用制限が「〇」の端末でなければ出品出来ないことになっています。つまり「×」はもちろん、「△」も出品出来ません。また、商品説明欄にもIMEIを記載する必要があります。
ひび割れ・ガラス割れでも出品出来る
上記のIMEIのルールさえ守れば、商品の状態は問われません。つまり画面がひび割れしているような端末でも出品可能です。ただし、例えば液晶に色ムラがあったりドットが欠けている端末はその旨を記載する必要があり、買取の際もその点を確認した上で買い取らなければなりません。また、横のシールが赤くなっている端末は水没した端末である可能性が高いですので、その単も確認した上で買取・出品をするようにしてください。
付属品があればそれも同時に出品する
元箱やイヤホンなど付属品があればそれも同時に出品してください。特に元箱にはIMEIが記載されている場合があるため、必ず元箱記載の内容と該当端末が一致するかどうかを確認した上で撮影・出品しましょう。
手間をかけてでも買い取る価値あり
家電やカメラなどと違って、携帯電話はネットワーク利用制限など確認項目が多く、手間もかかります。買取依頼人としては最高値の店で売却したいでしょうから、まずは各店舗で買取可能な価格を出すための手順を覚えましょう。ヒアリングの際に上記の5大チェックポイントを踏まえた上で買取価格を算出し、アクティベーションロックに関しても必ず確認した上で買取をしましょう。中古携帯市場は流れが早く、売れ残った商品は損切をしてでも売らなければなりませんが、一人で複数台所有するのが珍しくなくなってきた現在では中古携帯電話のニーズが高いのも事実です。まずはiPhoneを押さえて、携帯電話の買取に対応できるように準備しましょう。