写真機商の古物営業例:中古カメラ屋
まず、「写真機」という言葉の響きがノスタルジックではありますが、これは古物営業法が昭和24年(1949年)に作られた古い法律であるためです。どんなに最新のデジカメであっても写真機は写真機です。
カメラ転売のポイント
カメラ転売は稼げます。その儲かるポイントを以下にまとめました。
フィルムカメラは国内よりも海外に人気がある
フィルムカメラは一昔前に作られたものではありますが、海外に現存している個体数が少ない為、日本と海外で価格差が存在します。国内でも転売できますが、海外に転売した方がより利益が取れると言えるでしょう。
60サイズで発送できる:かさばらない
楽器や家電などに比べてカメラは大体60サイズに収まるサイズです。さほどかさばらない為、大量に仕入れてストックしても場所を取りません。また、梱包も容易であると言えるでしょう。
付属品も意外と売れる
例えばストロボやそれをつなぐコードなどの付属品が売れたりします。特にこれは海外からのユーザー・バイヤーが求めているケースが多いです。
カメラ査定のポイント
シャッターが切れるかどうか
フィルム一眼レフカメラの場合、シャッターレバーをまいてシャッターボタンを押せばミラーが動きます。ただし、電池を入れないと動かないカメラも多々あります。しかも長年使っていなかったカメラの場合、電池室の中にある電池が液漏れを起こし、ジャリジャリになっていたり、もっと悪い場合、電池室の蓋が固着して動かない=電池交換ができない、といった場合もあります。更に言えば、全てのボタン電池が現在販売されているとは限らず、絶版になった規格の電池しか受け付けない、というカメラもあります。
露出計の動作確認
露出計の動作確認の場合、上記と同様に電池を入れて確認しなければならないことが多いですが、「セレン光電池」がカメラに装着されている場合もあります。しかし、カメラの使用状況や経年によっては光電池が作動しない、光電池は作動しても肝心の露出計が動かないなど、古いカメラであればあるほど完全に動くものは少ないでしょう。
レンズにカビや曇りがあるかどうか
レンズに関しては肉眼で判断します。古いものであればどうしてもカビやチリなどが混入してしまうことが多々あります。また、保管状況によっては曇りがあったり、絞り羽根にオイルが浸み込んでいたりします。これらは使用する分には問題ないことが多いのですが、気にする人は気にします。
ボディ底部及びペンタ部の傷の状態
ボディの底部は、三脚にカメラを取り付ける際に傷がつきやすい部分です。また、ペンタ部というのは一眼レフの頭の部分ではありますが、ここに傷がつくというのはカメラを落下させたということであり、カメラを雑に取り扱っていた証拠でもあります。仮にこれを買取り、ネット販売するにしてもペンタ部に傷があるものは値は付くには付くのですがあまり伸びません。
そもそもそのカメラに価値があるかどうか
動作確認は完璧、状態も完璧であっても、そのカメラそのものに価値がなければいくら動作・状態が完璧でも値が付きにくい場合があります。個人的に思うのは、古いデジカメが最も値が付きにくいのではないかと思います。フィルムカメラは確かに古いのですが、海外にユーザーが多数おり、現地ではフィルムカメラは手に入りにくい為、海外で人気があったりします。しかし、デジカメは家電のようなものであり、コンセントの形状が国により異なるためデジカメは海外ではあまり売れません。また、デジカメそのものがスマートフォンのカメラ機能に取って代わられつつあるため、初期のころのデジカメに対して価値を見出すのは難しいのではないかと思います。
カメラの査定まとめ
- フィルムカメラは、まず電池を入れてみる
- レンズの状態は肉眼で確認
- 初期のデジカメは価値がない
カメラ出品時の撮影ポイント
付属品は全て撮影
デジタル一眼レフなどを買い取る場合、付属品も一緒に引き取りましょう。そしてそれらをセットで出品します。元箱、ケーブル、CD、取扱説明書、バッテリー+充電器にカタログや撮影ガイドなど。。上記の写真のように付属品が多数ある場合は、できたら本体+付属品を1枚に収めてそれをサムネイルに設定しましょう。
ボディ底部を撮影
ボディ底部がなぜ大事かというと、三脚を使用して撮影する場合はどうしてもボディ底部に擦り傷ができてしまいます。ボディ底部を見ただけで三脚を使用したかどうかが判明します。ボディ底部はもっとも傷がつきやすい部分なのです。
ミラーも必ず撮影
フィルムにしろデジタルにしろ、一眼レフカメラにとってミラー部分は非常に重要です。写真のものはデジタル一眼レフですので特に劣化は見られませんが、古いフィルムカメラになるとミラー部分が剥げていたりして大幅に劣化している固体もあります。
液晶部分の状態
液晶部分も確認してください。「液漏れ」している液晶もあります。特に初期のフィルムAF一眼レフカメラやコンタックスのレンジファインダーなどの液晶は要注意です。厳密に言えば故障ではないのかもしれませんが、気になるといえば気になる箇所ではあります。
その他、ペンタ部と言われるカメラの「頭頂部」も撮影するといいでしょう。ここの傷はボディ底部よりも目立ちます。また、通常使用している分には傷がつかないはずの部分です。そこに傷がついているということは前オーナーの扱いが雑だった可能性もあります。査定・買い取りの際には必ずチェックすべき部分と言えます。
カメラの未来
どんなに最新のスマホにも、必ずと言っていいほどカメラが搭載されています。これは、「人間には『美しい景色や瞬間を記録したい』というニーズがいつの時代にも存在するから」と勝手に解釈しています。つまり、手段は違えど目的は同じ、ということが言えるでしょう。昨今は若者を中心にフィルムカメラが売れているそうです。「カメラ女子」なんていう言葉も散見されます。一周回ってその価値が再認識される、といったところでしょうか。
カメラって難しいですよね。メーカーはなんとなくわかるのですが、それが動くのかどうかはさっぱりわかりません。。
カメラの動作確認は確かに難しいですよ。単にシャッターが切れるだけではそれで動作確認が完了したとはいえず、露出計の作動やモルトの状態、セルフタイマーの動作、レンズであれば曇りやカビ、羽根のオイル漏れなど、もはや伝えきれないぐらいチェックポイントが多く、それでも処分する場合は買取店に持って行くか、ジャンク品としてヤフオクやメルカリに出品するしかないですね。
ただ、ジャンク品といっても珍しいモデルのものや高級機などは、ジャンク品であっても高値がつく場合があります。また、ボディよりもレンズの方が値が付きやすいです。
どうしてですか?
「オールドレンズを愉しむ」みたいなことが少しブームになっています。これは、例えばリコーのGXRのようなデジカメにアダプターをつければ、様々なメーカーのレンズを装着することができます。そうすると、オールドレンズの写りを楽しみながら、撮影自体はデジカメで手軽にできることになります。ですので、ボディよりもレンズを欲しがる人が圧倒的に多いです。
カメラ・レンズ製品の一例
ソニー ハンディカム HDR-CX630V
ビデオカメラはカメラよりも家電寄りの製品であり、つまり新しければ新しいほど高性能であると言えます。サイズもコンパクトで軽くなり、画質も向上しています。出品時は付属品もさることながら、グリップ部分も映しましょう。また、一眼レフと同様に三脚を使用しての撮影が想定されますので、ボディ底部も必ず撮影しましょう。