機械工具商の古物営業例:電動工具の買取専門店
買取専門店の中でも、電動工具専門の買取専門店が存在するぐらい、電動工具は粗利率が高い商材であると言えます。立地に関しては交通量の多い道路のロードサイド店舗が圧倒的に多いですね。電動工具は、DIYで使用する人よりも、仕事や作業で職人が使用するケースが圧倒的に多い上、モノによってはサイズが大きいものもあり、尚且つ大量に持ち込まれるケースも多々あるため、駅前の立地よりも郊外・ロードサイドで駐車場完備の立地が好まれます。
電動工具の査定のポイント
倉庫から大量の電動工具を発見!ただ、全て古そうなものばかり…これらを転売しようと思うのですが、古物商許可証は必要ですか?
自分の家の倉庫にあったものをヤフオクやメルカリで「処分目的で」出品・転売する分には、古物商許可証は不要です。但し、「ビジネス目的で」他から仕入れてそれを転売するとなると古物商許可証は必要です。必ず要ります。
出品する際に何か気をつけるべきことはありますか?
まずは、商品の状態と動作確認、それに製造年を確認しましょう。外で使用されたものも多い為、著しく汚れているものや痛みが激しいもの、あるいは状態は良くても古いものは市場価値は低いため、外観上の状態や付属品の有無も確認しましょう。現在は充電タイプのものが主流であり、上記のような、本体から直接コードが生えているタイプは旧式であることが多いため、査定価格も下がります。
やはり一番のポイントは動作確認でしょうね。指を切ったりしないように気を付けてください。しかも、電動工具は重いものが多く(特に古い電動工具はたまに鉄の塊に見えることがあります)、しっかり持たないと本当にけがをしてしまいますので注意してください。
メーカーや型番を確認しましょう
まず基本的な事として、メーカーや型番を確認しましょう。これらは必ずどこかに記載があります。また、これについては電動工具だけでなく、家電やパソコンなどにおいても共通して言える事でもあります。
状態を確認しましょう
工事現場などで使用され続けたものは得てして状態が良くない場合があります。少し拭いてきれいになるものであればいいのですが、無数の傷や痛みがある場合はそれらを考量して査定しなければなりません。
形態や動作を確認しましょう
例えば電動ドリルの場合、現在は充電式のものが主流ですが、昔のものはドリルから直接コードが伸びており、コンセントが届く範囲でしか作業ができませんでした。電動工具は基本的に家電と同じ考えで、新しければ新しいほど進化しています。従って古ければ古いほど価値がなくなります。「アンティークとしての価値」が出る商材ではありません。実際に電源をオンにして動くかどうかを必ず確認しましょう。
盗品が比較的多い商材です
電動工具に関しては全国的に盗品が多い傾向にあります。買い取る際にはそれらを頭の隅においておく必要があります。
出張買取の需要があります
「古い電動工具を引き取ってほしい」という出張買取の依頼が増加傾向にあります。ただし、得てして旧式のものが多いです。
電動工具の鑑定まとめ
- 状態や動作確認はもちろん、買い取る際の本人確認も必ず行いましょう
- 出張買取の依頼も多いですが、旧式のものが殆どです
- 家電と同じ考えで、実際に使えるかどうかがポイントになります
電動工具製品の一例
- 電動工具
- 工作機械
- 土木機械
家電・ゲーム機本体
電動工具と同じく、製造年がポイントです。商品のどこかに印字或いはシールが貼ってあるはずですので必ず確認しましょう。引っ越しシーズンが始まる2-3月に持ち込みが増える商材です。
ゲーム機本体は「機械工具類」、ゲームソフトは「道具類」に分類されます。基本的に動くことが前提となりますが、初代のファミコンなど古くて動かないゲーム機本体であっても、部品取りとしてほしがる人もいます。
また、家電は製造年から3年経過すると売れにくくなります。製造年が商品のどこかに記されていますので、それが目安になります。逆に言うと3年以内であればチャンスであるともいえます。そう考えると、家電は年内に販売するのが最もいいのではないでしょうか。年明けになると家電も1年「年を取る」ことになり、それは家電にとっての販売価格・買取価格に影響を及ぼすことになります。
後はサイズですね。炊飯器や電子レンジぐらいの小型家電であればある程度流通しやすいというか、売る側も買う側も扱いやすいのですが、冷蔵庫や洗濯機レベルになるとそもそも一人では持ち運びができない為、こういった大型家電を転売するのは無理がありますね。ですので、転売するとしたら年式が新しい小型家電を狙うのがいいのではないのでしょうか。
家電・ゲーム機製品の一例
- 医療機器類
- 家庭電化製品(テレビ、冷蔵庫など)
- 家庭用ゲーム機
携帯電話・スマートフォン・iPhone等電話機
携帯電話類も、古物区分の上では「機械工具類」に該当します。特にスマホに関しては新しいモデルが頻繁に登場する一方で、中古携帯・中古スマホを安く購入して使う、というユーザーも存在します。最近は「iPhone修理専門店」がiPhoneの買取を行う、というケースもあります。法人向けに「ビジネスフォン専門店」というのも需要がありそうです。
携帯電話を買い取る際のポイント
携帯電話を買い取る際のポイントを教えてください!
白ロム/赤ロム/黒ロムを判別します
前提条件として、残債がある携帯電話は買取できません。キャリアで2年縛りの契約したものの、2年未満で端末を売却してしまう場合、残債があるため買取をしてはいけません。残債があるかどうかは端末のIMEIで確認出来ます。
通電確認します
機種変更した際に、使い終わった携帯電話を持ち込まれることが多いです。その場合、充電が完全に0%の状態で持ち込まれることが多い為、通電確認をする際に充電をした上で確認する必要があります。また、充電ケーブルもあらかじめ用意しておかなければなりません。
アクティベーションロックを解除する必要があります
特にiPhoneの場合、アクティベーションロックを解除できなければ、他の人が使用することはできません。買い取る前に必ずアクティベーションロックを解除するようにしましょう。
- スタート画面
- 言語設定
- 「日本語」を選択する。
- 国または地域の選択
- 「日本」を選択する。
- クイックスタート
- 「手動で設定」を選択する。
- 文字入力および音声入力の言語
- 「続ける」を選択する。
- アクティベーションの実施
- 1. 利用するWi-Fiネットワークを選択する。
- 2. Wi-Fiネットワークのパスワードを入力し「接続」を選択する。
- 3. アクティベーションが完了するまでお待ちください。
パスコードを無闇に押し続けると大変なことになる
パスコードとは端末を立ち上げた際に表示される、4桁の暗証番号のようなものですが、これを一定の回数間違え続けると一定の期間操作できなくなります。iPhoneの場合、10回ぐらい間違え続けると復旧することはほとんど不可能になります。
最も値下がりが早い商品
携帯電話も基本的には家電と同じ考えで、新しければ新しいほど高性能・高品質となります。ただし家電よりもライフサイクルが早く、新機種が次から次へと出るため、現在の中古相場と1年前の中古相場とでは大きく異なる場合があります。それ故、携帯電話は買い取ったらすぐに出品・販売し、在庫として持ち続けないようにしましょう。
売れ筋のスマホ・携帯電話
らくらくホン
らくらくホンは中古相場において需要があるためか、単体でも値が付きます。しかしそれ以外の第1世代から第3世代までの携帯電話、いわゆるガラケーはほとんど値がつかないものとお考え下さい。それ故、らくらくホン以外のガラケーは査定対象外として動作確認をせずに引き取ることにより、査定の時間短縮となります。
Type-Cの充電口のスマホ
最近のスマホの充電口は「Type-C」のものになっており、これらの携帯電話は査定の対象となります。逆に、micro-USBタイプの充電口のスマホは少し古いものであると言えます。
Galaxy/Xperiaのスマホ
中古相場において、GalaxyとXperiaは人気が高く、一昔前のモデルであっても相場が安定しています。
状態がきれいなスマホ
メーカー問わず、状態が良ければ高値で取引されます。
iPhoneの買取における5大チェックポイント
iPhoneに限らず、携帯電話は常に新機種が発売され、査定する際においてはひと手間かかるのが事実ですが、中古携帯市場は着実に伸長しており、国内だけでなく海外にも市場があります。今回は、携帯電話の中でも特に流通量が多い「iPhone」の査定についてポイントをまとめました。
設定→一般→情報の順にタップをすると、査定において必要な情報が表示されます。その中で特に必要な情報は「機種名」「モデル番号」「容量」「IMEI」です。この流れはiPhoneだけでなくiPadも同様です。
機種名
まずは家電などと同じく、メーカーや機種名が大事であると言えます。もっとも、iPhoneの場合は、わざわざ「アップル」と書かなくてもわかるかと思います。携帯電話においてはメーカーよりも機種名がより大事であると言えるでしょう。
モデル番号
M○○○○J/Aのように、Mから始まりJ/Aで終わるのが通常のモデル番号ですが、稀にM以外の文字から始まる端末があります。
- Nから始まる→修理交換品
- 3など数字から始まる→デモ機
上記の場合、買取価格を下げる必要がありますので注意してください。
また、末尾のJ/Aの「J」とはJapanのことで、この端末が日本製であることを意味しています。つまり末尾がJ/AのiPhoneは日本製のiPhoneであり、海外に販売する場合はいくらか高くついてもおかしくはないでしょう。逆に、以下の末尾の端末は商品の品質の問題があるため、査定額を下げるなどの注意が必要です。
- CH→中国製
- HN→インド製
- LL→アメリカ製/カナダ製
- MY→マレーシア製
容量
見た目や機種名は同じでも、容量が「16GB」なのか「256GB」なのかで査定価格は大きく異なります。もちろん、容量が大きい方が査定価格も高くなります。
IMEI
IMEIとはネットワーク利用制限を確認するための番号であり、35から始まる15桁のシリアル番号です。電話番号や回線契約に関係なく付与される、端末固有の番号です。このIMEIを確認することにより、該当端末がネットワーク利用制限中であるかどうかが判定できます。ネットワーク利用制限の対象外であれば「〇」、債務不履行等により利用制限が掛かる可能性がある場合は「△」、利用制限中であれば「×」となります。
IMEIをネットワーク利用制限チェッカーのサイトで確認し、「〇」なら買い取ります。ヤフオクでは「〇」以外の携帯電話は出品不可であるため、「△」や「×」は買取不可/ジャンク品扱いとなります。
こんなiPhoneは買い取れない!
全ての携帯電話は、買い取る際に初期化をして買い取ります。すなわち、初期化ができない携帯電話は、例え状態が良くても買取不可もしくはジャンク品として買い取る以外ありません。iPhoneの場合、初期化する際に「アクティベーションロック」もしくは「パスコードロック」の画面が表示される場合があります。その場合は端末の前利用者のアップルIDがそのまま残っていることを意味します。そうなると、前利用者にアップルIDのパスワード及びパスコードを入力してもらう必要があり、入力できない=ロック解除できないとなると即ジャンク品となります。
アクティベーションロックとは、「iPhoneを探す」機能をONにした時点で有効化されるセキュリティ機能です。しかし、買取の際にはこのアクティベーションロックを解除する必要があり、解除するためには該当端末のappleIDとパスワードを入力しなければならず、それができなければ再販も出来ない為、買取も出来ません。万が一先に買取をして後からアクティベーションロックが発覚した場合、買い取った側がまるまる損をしてしまいます。買取の際に必ず確認しましょう。
ヤフオクにおける出品上の注意点
IMEIが「〇」でなければならない
ヤフオクにおける携帯電話の出品ルールはちょくちょく改正されます。2020年11月現在では、ネットワーク利用制限が「〇」の端末でなければ出品出来ないことになっています。つまり「×」はもちろん、「△」も出品出来ません。また、商品説明欄にもIMEIを記載する必要があります。
ひび割れ・ガラス割れでも出品出来る
上記のIMEIのルールさえ守れば、商品の状態は問われません。つまり画面がひび割れしているような端末でも出品可能です。ただし、例えば液晶に色ムラがあったりドットが欠けている端末はその旨を記載する必要があり、買取の際もその点を確認した上で買い取らなければなりません。また、横のシールが赤くなっている端末は水没した端末である可能性が高いですので、その単も確認した上で買取・出品をするようにしてください。
付属品があればそれも同時に出品する
元箱やイヤホンなど付属品があればそれも同時に出品してください。特に元箱にはIMEIが記載されている場合があるため、必ず元箱記載の内容と該当端末が一致するかどうかを確認した上で撮影・出品しましょう。
手間をかけてでも買い取る価値あり
家電やカメラなどと違って、携帯電話はネットワーク利用制限など確認項目が多く、手間もかかります。買取依頼人としては最高値の店で売却したいでしょうから、まずは各店舗で買取可能な価格を出すための手順を覚えましょう。ヒアリングの際に上記の5大チェックポイントを踏まえた上で買取価格を算出し、アクティベーションロックに関しても必ず確認した上で買取をしましょう。中古携帯市場は流れが早く、売れ残った商品は損切をしてでも売らなければなりませんが、一人で複数台所有するのが珍しくなくなってきた現在では中古携帯電話のニーズが高いのも事実です。まずはiPhoneを押さえて、携帯電話の買取に対応できるように準備しましょう。
携帯電話・スマートフォン・iPhone等電話機製品の一例
- 電話機(携帯電話、スマートフォン、iPhone等)