巷でたまに聞く「3R(スリーアール)」について詳しく教えてください!
3R(スリーアール)とは?
3RとはReuse、Reduce、Recycleの頭文字をとったものです。
Reuse(リユース)とは「使えるものは繰り返し使う」ことです。古くなったからといってすぐ捨ててしまうのではなく、使いたいと思っている人に譲ったりして再使用することです。私たちが生業としていることは正に「リユース」そのものです。
Reduce(リデュース)とは「ゴミなどの廃棄物の発生を抑制する」ことです。早い話が「無駄なゴミを減らすこと」です。例えばスーパーのレジ袋を使わずにマイバッグを使用する、といった、誰にでもできる身近な取り組みです。
Recycle(リサイクル)とは「資源として再利用する」ことです。ごみを分別または分解し、ごみを原材料の状態から再生することにより新たに作られた製品を利用します。
巷でいう「リサイクルショップ」は、分解することなくそのままの状態で再販・再利用するため、厳密に言えば「リユースショップ」というべきです。しかし、まだ「リユース」という言葉の知名度が弱い為、リサイクルショップという名で通っているのが現状です。
私自身も他の行政書士と名刺交換をする際に「リユース系許認可を取り扱います」「リユース業界での業務経験を活かします」と、盛んに「リユース」という単語を口にするのですが、過去に他の行政書士から以下のような反応をされたことがあります。
「リユース?リユースですか??」
→名刺交換の相手の頭の中に「リユース」の単語が存在しないため、つい連呼する。
「産廃ですか?」
→産廃(産業廃棄物収集運搬)はリサイクルの業務であり、リユースとは異なる。
行政書士なのにリユースも知らないか、とがっかりしたことが何度かありました。ただ、私はあくまでこれからリユースのビジネスを始めようとしている方に対してサービスを提供するのです。一般的な行政書士事務所のように単に書類作成をして終わりではなく、リユース専門行政書士としてこれからリユースビジネスを始めようとする方とともにリユース業界を盛り上げていきたいと強く思うのです。
リユース業でビジネスを行うことを考えている方は、是非ともこの「3R」の概念をお忘れなく!
リペア(修理)とリユース
例えばジャンク品を安く仕入れて、修理・手直しをした上で転売するのに古物商許可証は必要ですか?
必要です。修理してもしなくても、中古品を転売するにあたっては古物商許可証は必要となります。中古品の転売ビジネスを行うにあたり、安く仕入れて付加価値を付けて高く売る、というのは王道的なやり方だと思います。付加価値を付けなくてもいいのですが、売り上げを大きくするためにはある程度の工夫が必要であり、それが付加価値を付けて転売をする、ということです。
問題は、どのようにして付加価値を付けるかですね。修理をしたりメンテナンスやクリーニングをしたり、付属品や関連商品をつけたり。。
ジャンク品を安く仕入れて修理して転売するのが(個人的には)本当に理想的なリユースのビジネスだと思うのですが、問題は修理をするスキルがあるかどうかですね。例えばジャンクのパソコンを仕入れた場合、それを修理・メンテナンスできるスキルが必要です。
基本的に修理は手先が器用でないと難しいと思います。かくいう私も、かつてカメラの修理に挑戦しようと思った時期もあったのですが、精密ドライバー等専門工具を取り扱うにあたり、これは自分には無理だなと悟り、大いに挫折しました。ですのでリペア(修理)ビジネスはリユースビジネスと非常に親和性があり、それを両方こなせる方は本当にすごいなと思います。
リユースとSDGs
今更ながら、SDGsってなんですか?
SDGsとは、「2030年までに達成すべき持続可能な開発目標」であり、17項目に分かれます。そのうち、「12.つくる責任、つかう責任」の概念が、ごみを減らし、使えるものは引き続き使うというリユースの概念に合致します。リユースは環境に優しく、世界中で取り組まれている活動であると言えます。
中古品は新品で買うよりもお財布に優しい♪まさに、「誰かにとってのゴミは、誰かにとっての宝物」って感じですね。上記のようなリペアと組み合わせると、リユースとは素晴らしくエコロジーな概念ですね!
SDGs制定前からリユースビジネスに取り組んでいた弊社からしてみれば、やっと時代が追いついたのかな、という感じです。これからも未来永劫リユースの概念は不変であり、子どもたちにも受け継いでいきたいと思います。それと同時に、リユースのビジネスをこれから始めていきたいという方に対しても全力でサポートしていきたいと強く思うところです。