本日は、宅配買取りについてご説明します。宅配買取りを行う際は、依頼人の身元確認をしなければなりません。その確認方法は複数ありますが、そのうち代表的なものをお伝えします。
- 依頼人から電子署名付き電子メールを送信してもらう。
- ここでいう「電子署名」とは、「電子署名及び認証業務に関する法律の認定認証事業者など」により証明されるものに限ります。
- 印鑑登録証明書及び登録印鑑を押印した書面を送付してもらう。
- 書面に特に制約はなく、買取や査定の申込書などのほか印影だけが記載されたものでも構いません。
- 本人限定受取郵便を送付し到達確認後、古物を送付してもらう。
- 本人限定受取郵便などで代金を送金する。
- 住民票の写しなどを送付してもらい、その記載住所宛てに簡易書留などを転送不要扱いで送付し到達を確かめる。
- ここでいう「住民票の写し」とは、市区町村で発行された原本であり、そのコピーではありません。
- 住民票の写しなどを送付してもらい、そこに記載された本人名義預貯金口座に代金を入金する。
- 身分証明書・運転免許証・健康保険証など身元確認資料のコピーを送付してもらい、そこに記載された住所に簡易書留などを転送不要扱いにて送付し到達確認後、本人名義預貯金口座に代金を入金する。
- 身分証明書・運転免許証・健康保険証など異なる2点の本人確認書類のコピーまたは本人確認書類のコピーと公共料金領収書等(の写し)を送付してもらい、そこに記載された住所に簡易書留などを転送不要扱いにて送付し到達確認後、本人名義預貯金口座に代金を入金する。
- 身分証明書・運転免許証・健康保険証など身元確認資料の画像を送付してもらい、そこに記載された住所に簡易書留などを転送不要扱いにて送付し到達確認後、本人名義預貯金口座に代金を入金する。
以上が郵送買取における代表的な本人確認方法です。一般的には「6」の住民票の写しと共に古物を送ってもらうパターンや「7」の各種身分証明書のコピーと共に古物を送ってもらうパターンが多いかと思います。いずれにしても、ちゃんと本人確認はしなければならないということです。
また、本人確認において「到達を確かめる」方法には、以下のようなものがあります。
- 送付した本人限定受取郵便物等を古物と同封させて返送させる方法
- 本人限定受取郵便等により受付票等を送付し、当該受付票等を古物と同封させて返送させる方法
- 本人限定受取郵便物等に受付番号等を記載して送付し、当該受付番号等を相手方から電話、電子メール等により連絡させる方法
- 本人限定受取郵便等で往復はがきを送付し、その返信部を相手方から送付させる方法
- 本人限定受取郵便等で梱包材を送付し、その梱包材で梱包して古物を送付させる方法(梱包材のすり替えを防ぐため、自社専用で第三者が入手できない梱包材を使用する、あるいは梱包材に個別の番号を付与するなどの措置が必要)
一般的には5の梱包材を送付するパターンが多く、その梱包材の中に受付票を同封し、古物とともに返送させるという2と5を組み合わせたパターンが多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で宅配買取りの需要は増えることと思います。今一度宅配買取りにおける依頼人の身元確認方法を見直してみましょう。
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