リングやネックレスなどエメラルドの製品を買い取る際の注意点についてまとめましたのでご確認いただければと思います。
超音波洗浄機で洗浄しない/水につけてもダメ
エメラルドを超音波洗浄機で洗浄すると、一瞬にして乳化するため、エメラルドの透明度が失われ、評価が下がります。水につけるだけでもダメです。取り扱いには十分に気をつけてください。(ルビーやサファイア等は超音波洗浄でも問題ありません)
産地によって評価が異なる
エメラルドの産地の中で最も評価が高い産地は「コロンビア産」です。特徴としては、エメラルドを顕微鏡で拡大すると黒い丸のような炭酸ガスが見え、それとは別に岩塩が確認できます。これを三相インクルージョンといいます。
コロンビア産以外の産地としては「アフリカ産」がありますが、これは評価が下がります。上記のような三相インクルージョンの特徴は見受けられません。
カラー/傷/大きさを見る
「色石」であるため、カラーは大事です。評価の低いエメラルドほど色は薄く、評価の高いエメラルドは色は濃いです。どちらかといえば青みのある緑であるといえます。
傷については、黒っぽい傷は評価が下がります。パイライトやドロマイトなどのことをいいます。
エメラルドの合成石
色やつやが異常に良く、傷が全くない石は合成石を疑うべきです。また、対称性(シンメトリー)が完璧な石も合成石の可能性があります。
ブラックライトを当てて赤く反応するエメラルドも合成石の可能性があります。ごくまれに天然石でも赤く反応するケースもあるのですが、大体の場合は合成石であると考えていいかと思います。
また、カラーフィルターという特殊な検査器具を使用して真贋を見極める方法もあります。カラーフィルター越しで見て強い赤色に見えるエメラルドは、合成石である可能性が非常に高いと言えます。ちなみに天然石の場合は、オレンジ色や薄いピンク色に見えます。
さらに言えば、リング等に王冠や「CV」と書かれた刻印がある場合は京セラ製の合成石です。(エメラルド以外の色石の合成石も製造しています)